Preparation of Transition Metal-Acrylonitrile Complexes and Their Catalytic Activities for Oligomerization and Polymerization of Butadiene

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  • 遷移金属-アクリロニトリル錯体の合成とそのブタジエンに対する接触作用
  • センイ キンゾク-アクリロニトリル サクタイ ノ ゴウセイ ト ソノ ブタジエン ニ タイスル セッショク サヨウ

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チタン (III), バナジウム (III), マンガン (III), 鉄 (III), コバルト (II), (III), ニッケル (II), 銅 (II) のアセチルアセトナトをアクリロニトリルの共存下に -30~35℃ の温度でジエチルアルミニウムエトキシドで還元することによって, アクリロニトリルを配位子とする錯体の合成を試みた。この中で鉄, コバルト, ニッケル-アクリロニトリル錯体はブタジエンに対する触媒作用を示し, いずれもビニルシクロヘキセン, シクロオクタジエン, シクロドデカトリエンを生成するが, 特にニッケル錯体は活性が大きく, 高収率でトランス, トランス, トランス-シクロドデカトリエンを与える。これに対してマンガン, バナジウム, 銅錯体はほとんど活性を示さない。ニッケル錯体はこの他にエチレンとブタジエンから 1,4,9-n-デカトリエンを与え, また臭化アルミニウムとの組合せ触媒により, ブタジエンからシス-1,4構造の多いポリブタジエンを, エチレン, プロピレンからはおのおの主にブテン, ヘキセン分の多い低重合体を与える。また三フッ化酢酸と組合せるとブタジエンから 100% トランス-1,4 構造のポリマーが得られることを見出した。

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