酢酸マグネシウム4水和物の熱分解

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タイトル別名
  • Thermal Decomposition of Magnesium Acetate Tetra-Hydrate
  • サクサン マグネシウム 4 スイワブツ ノ ネツ ブンカイ

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説明

酢酸マグネシウム4水和物の分解反応の示差熱分析図形は,試料充てん層の厚さにより著しい変動を示す。この事実から,示差熱分析を中心として,熱天秤,X線回折,化学分析などの方法により,空気中における酢酸マグネシウム4水和物の熱分解の過程を追跡した。<BR>4分子の結晶水の脱水は約60℃ から開始するが,脱水の過程に中間水和物の生成はなく,一段脱水である。<BR>160℃以下の温度で脱水した無水物は,X線的に無定形状態であるが,180~220℃の温度範囲で結晶化が起こり,α型無水物となる。<BR>無水物は180~280℃ の温度範囲で数%分解するが,大部分は280℃ まで熱的に安定である。<BR>無水物は約300℃ で酸化マグネシウムに分解するが,熱分解の過程に中間化合物を生成する。中間化合物は,化学分析により13Mg(CH3COO)2・4MgOの組成をもつ新化合物であると推定される。

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