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説明
ベンゾイルギ酸-(+)-ボルニルエステル(I)およびコレステリルエステル(II)を常温常圧で種々の触媒を用い接触還元した。Iから生成したマンデル酸-(+)-ボルニルエステルを加水分解して得られたマンデル酸は,微量の酸を含む触媒と塩基を含む触媒とではすでに報告した(-)-メンチルエステルの場合1)と同様にまったく逆に不整合成された。IIの場合には不整合成されなかった。<br>微量の塩基を含む触媒では Cram-Prelog の提出した理論をもとにし,α-ケト基とエステル基が安定な反対側(trans型)になって接触還元されると考えられるが,微量の酸を含む触媒では通常は不安定と考えられる同一側(cis型)に安定化されて接触還元されるため逆に不整合成されると考えた。
収録刊行物
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- 日本化學雜誌
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日本化學雜誌 86 (6), 623-626, 1965
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680123486336
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- NII論文ID
- 130003510968
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- COI
- 1:CAS:528:DyaF28XktFamt7g%3D
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- ISSN
- 21850917
- 03695387
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可