書誌事項
- タイトル別名
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- Hydrolysis of Metal Ions in Cation Exchange Resin
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説明
陽イオン交換樹脂に交換吸着されたFe3+あるいはAl3+をギ酸アンモニウムや酢酸アンモニウムのような弱い錯形成剤の水溶液で溶離する場合,pHがそれぞれ約 5 または 6 以上になると事実上全く溶出されなくなることをたしかめた。この現象は Fe3+ や Al3+が樹脂内に吸着されたまま加水分解を受けたためであると考えた。遊離金属イオンのみが溶出され,その加水分解生成物は溶出されないと仮定し,かつ,金属イオンの加水分解は外部溶液の pH によってのみきまり,樹脂の影響はないと考えて遊離金属イオンの濃度を計算した。遊離金属イオンの濃度が 6×10-S~4×10-4mol/lで,金属イオンの溶出が事実上止まることとなった。この値がFe3+,Al3+以外の金属にも適用できるものと仮定して,Be2+,Bi3+,In3+,Sc3+,Sn2+,Th4+,UO_=_+,VO2+ をギ酸,酢酸などの緩衝溶液で溶出する場合に, pH をこれ以上高くすると溶出されなくなると考えられる pH を算出した。
収録刊行物
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- 日本化學雜誌
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日本化學雜誌 82 (12), 1650-1653, 1961
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680124362624
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- NII論文ID
- 130003509787
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- COI
- 1:CAS:528:DyaF3sXjt1U%3D
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- ISSN
- 21850917
- 03695387
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可