イソプロピルアルコールとその重水素置換体(CH<SUB>3</SUB>)<SUB>2</SUB>CHOD,(CD<SUB>3</SUB>)<SUB>2</SUB>CHOH,(CD<SUB>3</SUB>)<SUB>2</SUB>CHODの振動スペクトル

書誌事項

タイトル別名
  • Vibrational Spectra of Isopropyl Alcohol and its DeuteratedDerivatives(CH<SUB>3</SUB>)<SUB>2</SUB>CHOD, (CD<SUB>3</SUB>)<SUB>2</SUB>CHOH, (CD<SUB>3</SUB>)<SUB>2</SUB>CHOD

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説明

イソプロピルアルコール(CH3)2CHOHと,その重水素置換体(CH3)2CHOD,(CD3)2CHOH,(CD3)2CHODについて,気体,液体の状態で赤外吸収スペクトルを測定し,また,このうち,(CH3)2CHOH,(CH3)2CHODについては,希薄溶液の赤外吸収スペクトル,液体でのラマンスペクトルを測定した。 重メチル基をふくむ化合物のスペクトルの測定により,OH面内変角振動,CH面内変角振動の寄与する吸収帯の帰属が明確となり,また,(CH3)2CHOH,(CH3)2CHODの953cm-1付近の強い吸収帯には・CH3横ゆれ振動の寄与が大きいことがわかった。その他の吸収帯についても,ラマン線の偏光性,類似分子の振動スペクトルとの比較,相の変化によるスペクトルの変化に基づいて,(CH3)2CHOH,(CH3)2CHODに関し,それぞれ帰属を与えることができた。結果は積の法則から期待される関係を満足する。

収録刊行物

  • 日本化學雜誌

    日本化學雜誌 83 (5), 521-528,A33, 1962

    The Chemical Society of Japan

被引用文献 (2)*注記

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