Reactions between Isoprene and Prenyl Chloride using Metal Peroxides as the Catalysts

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  • 金属過酸化物によるイソプレンと塩化プレニルとの反応

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イソプレンと塩化ブレニルとを原料とし, テロメル化反応によってテルペン類を合成することを目的とする研究の一部として本研究を行なった。<BR>触媒として用いた過酸化ニヅケルは, 不均一系ラジカル開始剤として注目されている。これを用いた反応における各種の条件と収量, および平均分子量などに関する検討を行なった。生成物は硝酸鉛水溶液によって加水分解し, ガスクロマトグラフィーおよび赤外吸収スペクトルなどを利用して分析した。<BR>分析の結果, C10成分に関しては炭化水素として, ミルセン, ジペンテンが多く見られ, またアルコール成分としてはリナロールが主生成物であり, 他にα-テルピネオールが検出された。予想されたゲラニオールはほとんど検出されなかった。<BR>過酸化ニヅケルと同様の方法で調製した過酸化コバルトも同様に触媒として使用したが, 生成物中には炭化水素成分が多かった。またテローゲンとして塩化イソアミルなど飽和系化合物を用いた場合, 反応はほとんど進行しなかった。

Journal

  • Nippon kagaku zassi

    Nippon kagaku zassi 88 (10), 1106-1111, 1967

    The Chemical Society of Japan

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