説明
広く海藻全般を対象としてその含有する各種無機成分を定量分析する場合,分析方法の精度に影響を与えるような共存元素の有無,ならびにその存在量をあらかじめ概括的に知り得ることが望ましい。そのための参考資料として,著者らが現在までに取り扱った通算60種133試料に関する分析結果から最高,最低,平均値,標準偏差および変異係数を総括して示した。<br> これに基づき各元素について適当な濃度の保存用原液をつくり,これを混合希釈して,海藻灰溶解液に類似の溶液(人工海藻灰溶液)を調製しその使用法を述べた。<br> これを用いて, 1-ニトロソ-2-ナフトール・コバルト錯体をクロロホルムで抽出後,ニトロソR塩で発色させる分析操作を検討して,海藻中のコバルトの定量に適する方法を得た。
収録刊行物
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- 日本化學雜誌
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日本化學雜誌 86 (1), 49-53, 1965
The Chemical Society of Japan
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680127233280
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- NII論文ID
- 130003510824
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- ISSN
- 21850917
- 03695387
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可