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- 小倉 紀雄
- 東京都立大学理学部化学教室
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説明
著者は天然水の紫外吸収スペクトルのもつ意味を明らかにするために,天然水中に含まれる紫外吸光物質の研究を行なってきた。本報では天然水の紫外吸収スペクトルの概要を述べ,その測定法の検討を行なった。<br> 吸光度の測定は蒸留水を対照とし1cmセルで210~340mμの波長範囲で行なわれた。<br> 天然水の紫外吸収スペクトルは,一般に極大極小をもたず,長波長になるにしたがい吸収強度は減少する。しかしその詳細な形は天然水の種類により異なるので,吸収スペクトルは天然水の水質を表わす指標のーつになり得る。220, 250mμの吸光度の比(E250/E220)から天然水を分類できた。天然水はLambert-Beerの法則に必ずしもしたがわない。また保存により,吸収スペクトルの形が多少変化することが認められた。
収録刊行物
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- 日本化學雜誌
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日本化學雜誌 86 (12), 1282-1285, 1965
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680127246720
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- NII論文ID
- 130003510902
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- ISSN
- 21850917
- 03695387
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可