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- SASAJIMA Youichi
- 大阪大学産業科学研究所
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- SHIMA Kensuke
- 大阪大学産業科学研究所
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- SAKURAI Hiroshi
- 大阪大学産業科学研究所
Abstract
メチレンシクロヘキサンとプロピオンアルデヒド,ベンズアルデヒドの光化学反応が研究された。メチレンシクロヘキサンとプロピオンアルデヒドの光反応の場合には,生成物として, 1-シクロヘキシル-2-ブタノン(I),プロピオノイン(II), 1-シクロヘキシル-2-ブタノール(III),および不飽和アルコール(IV)の生成が認められた。これらの生成物は,いずれもn→π∗励起アルデヒドが自己分解,またはアルデヒドあるいはオレフィンから水素を引き抜いて生ずるラジカルをへて起ることが考察された。他方,メチレンシクロヘキサンとベンズアルデヒドの光反応の場合には,上記の型の生成物は全然得られず,オキセタン,すなわち1-フェニル-2-オキサスピロ[3, 5]ノナン(Va)の生成が認められた。オキセタンの生成は,n→π∗励起アルデヒドがオレフィン二重結合を攻撃して生ずる中間ビラジカルの安定性から説明された。
Journal
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- Nippon kagaku zassi
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Nippon kagaku zassi 86 (12), 1299-1303, 1965
The Chemical Society of Japan
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680127260928
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- NII Article ID
- 130003510906
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- ISSN
- 21850917
- 03695387
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed