書誌事項
- タイトル別名
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- A Kinetic Study of the Reaction of Ethylene Carbonate and Amines
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説明
エチレンカルボナートと種々の第一アミンの反応の速度を,未反応アミンを過塩素酸で滴定することによって測定した。生成物は相当する開環したカルバマート,RNHCO2CH2CH20Hであり,アミノエタノールの場合には条件によってオキサゾリジノン-2が得られた。反応速度はアミノエタノールの場合,アミン2次,エチレンカルボナート1次の3次式であり,その他のアルキルアミン類では,v=k[アミン][アミン]0[エチレンカルボナート]にしたがった。ここに,[アミン]oはアミンの初濃度であり,nは1またはこれより少し大きい値をとる。生成物カルバマートは反応の触媒となることを確かめた。上記の速度式は,反応物アミンも生成物カルバマートもともに触媒作用を示す結果として説明される。<BR>種々のアルキルアミンの構造と反応性の関係は,脂肪族の反応性に関するTaftの式,すなわち置換基の極性効果と立体効果だけでは表わされず,アミンに対するカルボニル化合物の求電子反応でアミン側のα-位のCHの関与する付加的超共役効果を用いるとよく説明できることを見いだした。
収録刊行物
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- 日本化學雜誌
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日本化學雜誌 84 (2), 162-167,A12, 1963
The Chemical Society of Japan
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680132238848
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- NII論文ID
- 130003510491
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- ISSN
- 21850917
- 03695387
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可