書誌事項
- タイトル別名
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- The Counterion Binding at Oil-Water Interfaces
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説明
イオン性界面活性剤を含む油相と無機電解質を含む水相の間に電圧を加えると界面張力が変化する。この研究から油-水界面の電気二重層構造や界面活性剤イオンと対イオン間の相互作用に関する種々の知見が得られた。本報ではこの測定法を応用してレシチンの吸着特性やこの物質の対イオンとの閲の相互作用を調べた。レシチンは両性電解質であって,その解離がρHによって支配される。この物質は等電点より酸性側でカチオン形,アルカリ側でアニオン形の界面活性を示した。また等電点では界面張力は電圧に関係なく一定であり,このρH値と濁度法で求めた値とがほぼ一致するのでこの電気毛管曲線の測定からも等電点が求まる。等電点におよぼ無機イオンの効果は電解質の種類によって強く左右されるが,その濃度にはほとん無関係である。そしてレシチンに対するカチオンの影響力は文献値とほぼ一致した。
収録刊行物
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- 日本化學雜誌
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日本化學雜誌 89 (5), 454-458, 1968
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680132470912
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- NII論文ID
- 130003511737
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- ISSN
- 21850917
- 03695387
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可