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- 浅井 治海
- 日本ゼオン株式会社中央研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Solvent on the High Pressure Copolymerization of Styrene with Methyl Methacrylate
説明
メタクリル酸メチルとスチレンのラジカル高圧共重合を50°±0.1℃,1~1000kg/cm2でベンゼン,二塩化エタン,ピリジン,およびエチルアルコールを溶媒として行ない,溶媒による共重合比の変化などを調べた。いずれの溶媒の場合にも,共重合比γ1およびγ2は圧力によって増加し,積γ1,γ2の値は1に近づく。共重合比は溶媒によって異なるが,いずれの圧力においても共重合比の積は溶媒の種類に関係なく一定である。このことは,共重合に関する四つの活性化体積のうち活性末端に同種のモノマーが反応するときの活性化体積と異種のものが反応するときの差の値が溶媒によって変化しないことを意味している。共重合の全重合速度の圧力による増加は溶媒によって異なったが,得られたコポリマーの分子量の増加はほとんど同じ程度であった。また,スチレンの単独高圧ラジカル重合を行ない,その活性化体積として二塩化エタンを溶媒としたときは-18.8cc/mol,エチルアルコール中では-19.2cc/mol,ピリジン中では-19.7cc/molの値を得た。<BR>さらに,メタクリル酸メチルのピリジン中でのラジカル重合では,1~1000kg/cm2の圧力下で全重合速度はモノマー濃度に比例し,開始剤濃度の1/2乗に比例する。また,ピリジンへの連鎖移動定数はベンゼンの場合と同じように1000kg/cm2でいくぶん小さくなった。
収録刊行物
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- 日本化學雜誌
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日本化學雜誌 85 (5), 312-317,A25, 1964
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680132645760
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- NII論文ID
- 130003510738
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- ISSN
- 21850917
- 03695387
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可