Electrical Conductivity and Potentiometric Titration Curve of Polyacrylic Acid Soluiton

  • SAKAMOTO Ryuichi
    Department of Chemistry, College of General Education. University of Tokyo

Bibliographic Information

Other Title
  • ポリアクリル酸溶液の電導度と電位差滴定曲線

Search this article

Description

種々の中和度および濃度のポリアクリル酸水溶液の電導度を測定した。同一濃度では,中和度40%までは当量電導度Λが中和度に比例して増加するが,それ以上の中和度ではΛの増加率が減少する。これは対イオンがPAAイオンに固定されることを示している。既報において,水溶液中でのPAA分子の広がりが,中和度40%以上では中和度が増加するとかえって減少することを明らかにし,その原因として対イオンの固定を考えたが,本研究の結果はそれを裏書きした。また中和度100%の溶液の無限希釈における当量電導度Λの値は文献値とよく一致した。<BR>PAA水溶液の滴定曲線を描き,それからKatchalsky,Spitnikの実験式の係数nおよびpKを求め,文献値と比較検討した。さらに電導度測定とpH測定から,中和度0%のPAA水溶液の電離度を計算したところ,二つの方法の結果は一致はしなかったが,希釈すると急激に電離度を増す傾向は一致した。

Journal

Keywords

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top