シアナミド誘導体の分離定量法の研究(第4~5報) (第4報)チオ尿素,チオシアン酸アンモニウムの新比色定量

  • 滝本 雅祥
    日本カーバイド工業株式会社魚津工場研究所
  • 平野 洋子
    日本カーバイド工業株式会社魚津工場研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Studies of Separation and Determination of Cyanamide Derivatives.IV-V. IV. A New Colorimetric Determination of Thiourea and Ammonium Thiocyanate.

抄録

シアナミド誘導体の1員と考えられるチオ尿素の比色定量法について検討し,従来のGrote,Chesleyの方法よりもさらに簡便で安定度のよい方法を見いだした。この方法ではニトロプルシドナトリウムのアルカリ溶液を試料に加えたのち酸性緩衝溶液を加え,波長610mμ で比色を行なえばよい。チオ尿素は1~10γ/mlの範囲で,またチオシアン酸アンモニウムは10~100γ/mlの範囲で定量できる。イオウを含有しない他のシアナミド誘導体はこれらの比色に妨害を与えない。またチオ尿素,チオシアン酸塩共存の場合は陰イオン交換樹脂により分離できる。

収録刊行物

  • 日本化學雜誌

    日本化學雜誌 81 (9), 1414-1418, 1960

    The Chemical Society of Japan

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