透過型ルオロメーターによる微量ウランの定量(第1報)天然水中の微量ウランの定量

  • 青山 安雄
    Atomic Fuel Corporation, Prospecting Division; Chiyoda-ku, Tokyo, Japan

書誌事項

タイトル別名
  • The Micro-determination of Uranium by Transmission Type Fluoromenter. I. Uranium in Natural Water

抄録

試料水中のウランはリン酸ウラニルとしてリン酸アルミニウムと共沈させる。沈殿は硝酸アルミニウムを含む硝酸溶液に溶解し,つぎに溶液中のウランは酢酸エチルにより抽出する。抽出液の一部をあらかじめ少量の水を加えた白金ザラ中に分取し,冷却しながら燃焼させる(逆抽出燃焼法とよぶ)。燃焼後白金ザラ中の残液を湯浴上にて蒸発乾固し,融剤を加えAFC-2型2重回転式融解炉により融解し,急冷後得られた円板状融塊物(ケーキ)を透過型フルオロメーターによりウランの螢光を測定し定量する,本研究では透過型フルオロメーターの特性をいろいろ検討した上,最高の定量条件を定め,それらの結果を述球本逆抽出燃焼法と従来の方法とを比較しすぐれた点を明らかにした。これらの結果天然水中に存在する微量ウランを百億分の一程度まで定量可能となった。

収録刊行物

  • 日本化學雜誌

    日本化學雜誌 82 (3), 336-339, 1961

    The Chemical Society of Japan

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