炭酸エチレン-水系混合溶媒に対する臭素酸銀およびヨウ素酸銀の溶解度と溶媒分子間の相互作用

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  • The Solubility of Silver Bromate and Silver Iodate in Ethylene Carbonate-Water Mixed Solvents and the Interaction between Ethylene Carbonate and Water Molecules

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炭酸エチレン-水混合溶媒に対する臭素酸銀およびヨウ素酸銀の溶解度を25℃および35℃で測定した。その結果からハ冒ゲン酸銀の溶解平衡においてみられる炭酸エチレンと水分子聞の相互作用について考察した。<BR>臭素酸銀の溶解度はジクロルフルオレセインを指示薬とする容量分析法により求めた。またヨウ素酸銀の溶解度はチオ硫酸ナトリウム溶液を用いる通常のヨウ素滴定により求めた。<BR>ハロゲン酸銀は水にのみ溶け,炭酸エチレンに不溶であると考えることができる。 よってハロゲン酸銀の溶解度は混合溶変申の水分子の濃度に比例する<BR>。実鹸値はこの取り扱いによって期待される値よりも小さい。炭酸エチレゾと水分子の間に水素結合の生成がみられ,混合溶媒中の有効な自由水の濃度が滅少すると考えれば,この事実を説明できると思う。<BR>また,ハロゲン酸銀の溶解度は混合溶媒の誘電率の増加につれて減少し,Bornあるいはその補正理論が成立しない。

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