酢酸フェニルのFries反応における反応次数と塩化アルミニウム量の影響

書誌事項

タイトル別名
  • The Order of Fries Reaction of Phenylacetate and the Effect of the Amount of Aluminum Chloride Catalyst

抄録

鰍検討の結果,Fries反応の朧な速度論的研究にたえる鞭,かつ正確娯験法,一小型試験管法を確立した。本反応では,水分の遮断についてとく駐意を要する。この点溶媒ニトロベンゼンの脱水,塩化アルミニウムの精製には特別に注意をはらった。<BR>反応物;触媒の各種のモル比について4℃で反応速度を測定した。反応次数検討のためその終始にわ焔1次反応速度定数を計算し為棚にはわずかながら瀦期の存在が認められた。しかし大体その特徴は1次反応的で,これは別にその希釈効果の検討からも確かめられた。本反応の鰍の特徴として,・反応捌触媒のモル比変化の効果については相亙モル比が3:2,2:2,および1:2の各場合噸著な反腿度の変伽メみられ,そしてこれらのある淀モル繊以上にエステルあるいは塩化アルミニゥムがいくら翻に存在してもほとんど反応に本質的寄与をしない。これらに関しては,他に測定され欄導度瀧曲線から,この系には,3:2および2:2の各モル組成の錯船物の存在が非常に明確に示され,この反応でのそれらの関与がよく示唆された。

収録刊行物

  • 日本化學雜誌

    日本化學雜誌 83 (12), 1270-1276, 1962

    The Chemical Society of Japan

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