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- 中川 元吉
- 名古屋工業大学工業化学科
書誌事項
- タイトル別名
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- Studies on the Ion Exchange-Extraction with High Molecular Weight Amines. III-IV. III. Extra ction of Al, Ti and Fe and Separation of Fe from Al and Ti
説明
アルミニウム,鉄とチタンの分離高分子量アミンによる種々の金属イオンの溶媒抽出の基礎実験として,第ニアミン,N-ドデシニルトリアルキルメチルアミン(AmberliteLA-1)の10%ケロシン溶液によりアルミニウム,チタン(IV),鉄(II),鉄(III)の塩酸,硫酸溶液からの抽出について検討した。<BR>アルミニウムは塩酸,硫酸溶液いずれからも抽出されない。<BR>チタン(IV)は塩酸濃度8mol/1以上ではわずかに抽出される。硫酸溶液からはほとんど抽出されない。<BR>鉄(II)は塩酸溶液から抽出されるが抽出率は鉄(III)にくらべて小さい。硫酸溶液からは抽出されない。<BR>鉄(III)は6mol/l以上の塩酸溶液から100%抽出されるが鉄の量が増加すると鉄を抽出した溶媒層が2層にわかれ抽出率もやや減少する。硫酸の共存は鉄の抽出を妨害しないが,硝酸の共存は鉄の抽出率をやや減少させる。<BR>硫酸溶液からの鉄(III)の抽出は硫酸濃度0.25mo1/l以下で抽出され,0.05mol/lで抽出率は89%に達する。<BR>以上の結果を用いて,鉄とアルミニウム,鉄とチタンの分離を行ない良い結果を得た。
収録刊行物
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- 日本化學雜誌
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日本化學雜誌 81 (5), 747-750, 1960
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680134120064
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- NII論文ID
- 130003509436
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- ISSN
- 21850917
- 03695387
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可