液体微粒化の実験 : 第 5 報 空気流による液体微粒化模様に就て

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  • An Experiment on the Atomization of Liquid : 5th Report The Atomization Pattern of Liquid by means of an Air Stream

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説明

気化器又は重油燃焼器内では低速の液流が10∿100m/sの空気流のため吹き千切られ微粒となつて飛び散つてゐる。その有様を瞬間写眞又は瞬間立体写眞に撮つて微粒の成因を調べる事とした。本報ではその第一歩として表面張力、粘性係数、比重の違つた二三の液体を硝子製模型噴霧器で微粒化して見た。その結果気流と液流の相対速度が変るに連れ液の性質に無関係に滴状、紐状、膜状の3分裂形式が起ることを知つた。即ち相対速度が小さければ棒状の液流の先端の近くに節が出来、これが生長して滴下し、滴状分裂となる。相対速度が稍大となれば液流は飜轉し、節は尾をひいて気流中を飛び紐状分裂となる。相対速度が尚増せば飜轉液流の水平部分は気流に押費され投網の膜となり、無数の微粒となる。速度が一層増せば液流先端は液孔出口で樹枝状に分裂し、枝と枝との間に鱗片状の膜が出来て微粒化し、膜状分裂となる。

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