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- 池上 素子
- 北海道大学留学生センター
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study of <i>kekka</i> Connecting Cause and Result Clauses
- インガ カンケイ オ アラワス ケッカ ノ ヨウホウ
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説明
<p> 本稿では,因果関係を表す「結果」の用法について考察した。その結果,以下の点が明らかになった。1)「によって」「ため」との比較において,①「ため」は必然的因果関係のみ表すが,「結果」「によって」は契機的因果関係をも表しうる。②「ため」は前後に状態性の語が出現可能だが,他の二語では現れにくい(ただし,「結果」には現れる場合がある)。③「結果」が経緯や時間的継起を表す傾向が強い場合,他の二語では言い換えられない。④「によって」は未確定の事柄にも使えるが,他の二語は使えない。2)「結果」の前件には(動作性で)一回性の事態を表す語も現れる。ただし,それは①時間の幅を持っている語か,②時間の幅のない語でも,その事態までに何らかのプロセスを経ていることが補われているか,または③その事態までに何らかのプロセスを経ていると推測できる語である。3)「結果」の後件には,状態性の語が後接しうる場合がある。</p>
収録刊行物
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- 日本語教育
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日本語教育 144 (0), 109-120, 2010
公益社団法人 日本語教育学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680137415680
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- NII論文ID
- 130006889408
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- NII書誌ID
- AN0018947X
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- ISSN
- 24242039
- 03894037
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- NDL書誌ID
- 10573003
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可