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- 石田 成則
- Yamaguchi University
書誌事項
- タイトル別名
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- The Effects of Alternative Dispute Resolution on Insurance Market
- キンユウ ADR ガ シジョウ ニ オヨボス エイキョウ
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説明
金融ADR(Alternative Dispute Resolution)の概要,関連法規の整備状況などを概観しつつ,経済学の視点から,金融ADRが保険市場とその取引に及ぼす影響を考察する。まず,金融・保険商品やその取引をめぐる紛争解決手段について,それが個別経済主体の行動や選択に与える効果を想定しながら,付随するトラブル・コスト(民事訴訟・和解費用や取引縮小に伴う暗黙の費用)に影響する要因について整理した。現状では,保険規制環境の変化やそれに伴う保険商品の多様化,販売ツールの多角化などがトラブル・コストを左右している。つぎに,従来の相談内容や苦情処理の状況を踏まえると,保険商品自体が複雑でわかりにくいこともあり,販売時・契約時および保険期間中の情報提供不足と消費者・契約者の誤認が大きな原因となっている。そのため,金融ADRでは,その特徴である専門性と迅速性・簡易性のバランスを取りながら,プロセスを重視した解決が望まれる。こうした紛争解決姿勢が,未然抑止に必要な「事前投資」を促進することで,トラブル・コスト軽減に寄与するとした。
収録刊行物
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- 保険学雑誌
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保険学雑誌 2011 (613), 613_35-613_54, 2011
日本保険学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680138902016
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- NII論文ID
- 130003375480
- 40018898236
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- NII書誌ID
- AN00228119
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- ISSN
- 21855064
- 03872939
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- NDL書誌ID
- 11165929
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可