シンガポールにおける教科教育研究者が有する研究関心の傾向(研究交流プロジェクト)

書誌事項

タイトル別名
  • Research Interests of Singaporean Subject Education Researchers : Current Trends(International Symposium 2)
  • シンガポールにおける教科教育研究者が有する研究関心の傾向
  • シンガポール ニ オケル キョウカ キョウイク ケンキュウシャ ガ ユウスル ケンキュウ カンシン ノ ケイコウ

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は,シンガポール唯一の教員養成機関である国立教育学院(NIE)の教科教育担当者の研究関心に着目し,キーワードの分類を行い,彼らの研究関心の傾向を把握することである。分析の結果,彼らの研究関心は高い実践志向を有していることが示された。教育方法やカリキュラムに関する関心が高く,「何をどう教えるのか」という点について検討する傾向にある。子どもの学習に関する関心も高く,「子どもはどう理解しているか」という分析に興味を示している。しかし,これらの研究が,同国国内の教育実践の変容にどれほどの影響を与えてきたかは疑問が残る。また研究の背後には統制的な教育観があるとも思われ,教科教育研究者がこの教育観を再検討できるか,注視が必要である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ