中学生の数学的能力の発達・変容に関する調査研究(4) : 「数」得点の変容に関する特徴の分析

書誌事項

タイトル別名
  • Research on Pupils' progress of Mathematical Ability at Lower Secondary School Level (4) : Considering the "Number" of Test Points
  • チュウガクセイ ノ スウガクテキ ノウリョク ノ ハッタツ ヘンヨウ ニ カンスル チョウサ ケンキュウ 4 カズ トクテン ノ ヘンヨウ ニ カンスル トクチョウ ノ ブンセキ

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説明

Kassel-Exeter Projectによって開発された共通問題を用いて,日本の中学生の数学的能力の発達・変容を調査し,その検討を通して,よりよい数学教育に向けての示唆を得ることが本研究の目的である。「数」調査問題をもとに1019名の公立中学校2,3年生を対象とする調査を行ったところ,日本の中学生の「数」得点は1年次からすでに高いレベルにあり,そのレベルを維持したままで,イギリス・ドイツなどと比して遜色のない程度の伸びを示していることがわかった。さらに,問題ごとの正答率の変容に着目すると同時に,被験者を3つの群に層化することによって,正答率の変容の要因を分析した。その結果,数学学習に対する「潜在力」の高い生徒および「潜在力」の低い生徒の「数」得点の変容に関する特徴が洗い出され,個に応じた数学指導を考慮していく際の示唆が得られた。

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被引用文献 (1)*注記

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