保険市場における規制緩和と組織改革

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タイトル別名
  • Deregulation in Insurance Market and Reform of Insurance Companies
  • ホケン シジョウ ニ オケル キセイ カンワ ト ソシキ カイカク

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抄録

1996年の保険業法の改正以降,継続的に保険規制は緩和され,保険行政の質的な転換が進んだ。また,その後の金融システム改革も含めて,業態間の参入障壁は引き下げられ,業務範囲規制も緩和されたことで,保険経営の自由度は高められた。しかし,こうした規制環境の変化にあっても,保険契約者に対するワンストップ・サービスのメリットは生かされていない。また,多角的な競争を通じた,業務の効率化と契約者への利益還元も十分とはいえない。<br />こうした要因のひとつとして,相互会社組織の問題を取り上げ,規制環境の変化が相互会社の経営行動に及ぼした影響を検証する。そのうえで,エージェンシー理論の枠組みを用いて,経営改革のための制度的仕組みを包括的に論じる。それには,相互会社におけるガバナンス改革,資金調達手段の多様化,そして持株相互会社への移行などが含まれる。

収録刊行物

  • 保険学雑誌

    保険学雑誌 2010 (611), 611_3-611_22, 2010

    日本保険学会

参考文献 (4)*注記

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