他者の「表現」を受け入れる主体の形成をめざす国語科の授業開発

書誌事項

タイトル別名
  • Developing Classroom Practice in Japanese Language Instruction with the aim of developing students' acceptance of others' "expression"
  • タシャ ノ ヒョウゲン オ ウケイレル シュタイ ノ ケイセイ オ メザス コクゴカ ノ ジュギョウ カイハツ

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抄録

本論は,国語科教育実践に関する,原理的なレベルでの新たな方向性を提示するものである。現代の若者の多くは,学校というものに学びの可能性をほとんど求めていない。休憩時間には気が合う仲間と前日に見たドラマや映画やマンガや流行りの音楽CDについてとりとめもなく語り,授業が始まればその教師がもつ独自の雰囲気に調子をあわせ,授業が終われば先に中断された話を終わりなく続ける。その繰り返しの日々であり,若者もそのことに自覚的であり,また,それでよいと考えている。そのような状況の中,それでも学校という制度的な場において,個々それぞれの学びが生まれる可能性を求めるとすれば,どのような方向性が考えられるだろうか。「現代」という視点から国語科の実践案を仮説的に提示し,そこで提示された方向性が,現在「メディア・リテラシー教育」と呼ばれている枠組みの中でどのような位置づけが可能なのか,考察を試みる。

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