「ものづくり学習」の設計・製作過程における思考活動の変容

書誌事項

タイトル別名
  • The Transition of Students' Thinking in the Design-Making Process in "Technology Classes"
  • モノヅクリ ガクシュウ ノ セッケイ セイサク カテイ ニ オケル シコウ カツドウ ノ ヘンヨウ

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説明

本研究は,「ものづくり学習」の設計段階で思考したことが,その後の製作段階でどのように変化するかを検討し,よりよい学習指導に対する有益な示唆を得ることを目的としたものである。中学生の思考活動を,製作前,製作途中,製作後に調査を行い,その変容を考察した。その結果,「使用条件の検討」に関する思考活動は全過程を通して高水準を維持し,「材料・加工法の検討」は低水準を推移することが明らかになった。また,「加工難度の検討」は製作後に大きく変容し,製作前と比較して有意差が認められた。調査対象生徒を思考活動の活発群と低調群に分類して詳細な分析を行った結果,前者は全過程に渡って全ての思考活動を配慮しているのに対して,後者は製作段階での学習活動の影響を受けて設計段階での思考活動が補充され,活性化する方向で変容していることが明らかになった。

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