教育実習における授業の実践的能力の育成に関する研究 : 家庭科の実習生に対する意識調査から

書誌事項

タイトル別名
  • Fostering practical Abilities Through Practice Teaching in Home Economics : A Consciousness of Teaching Students in Home Economics
  • キョウイク ジッシュウ ニ オケル ジュギョウ ノ ジッセンテキ ノウリョク ノ イクセイ ニ カンスル ケンキュウ カテイカ ノ ジッシュウセイ ニ タイスル イシキ チョウサ カラ

この論文をさがす

抄録

本研究では,教育実習において育成される授業の実践的能力とその構造,さらに,それらを育成する要因や課題を明らかにする目的で,国立大学附属中学校の家庭科実習生を対象に1998年9〜11月に質問紙法により調査をおこなった。授業の実践的能力として42項目について,教育実習で学んだ程度を5段階で評価させ,教育実習の感想を自由記述させた。その結果,それらの実践的能力は4つの因子で説明でき,「授業方略」について多くを学び,ついで「教授・学習コントロール」「生徒の学習促進」も学んだが,「生徒への配慮」についてはあまり学んだとはいえなかった。教師を志望する者は志望しない者に比べ「生徒への配慮」もよく学んでいたが,実践的能力を統括する教職への理解や授業の見方は不十分で,その改善の必要性が示唆された。また,学生は授業の実践的能力をつけるために教育実習前に授業に焦点をあてた準備の必要性や教育実習の延長を望んでいた。

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ