我が国の義務教育における『ものづくり教育』に対する学習者の意識(第二報) : 中学校3年生の意識調査の分析

書誌事項

タイトル別名
  • Research on the Conditions of "Craft Education" within the Compulsory Education in Japan (2) : Analysis of the Conscious Research of Junior High School Students
  • 我が国の義務教育における『ものづくり教育』に対する学習者の意識(第2報)中学校3年生の意識調査の分析
  • ワガクニ ノ ギム キョウイク ニ オケル 『 モノ ズクリ キョウイク 』 ニ タイスル ガクシュウシャ ノ イシキ(ダイ2ホウ)チュウガッコウ 3ネンセイ ノ イシキ チョウサ ノ ブンセキ

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抄録

本研究では,我が国の義務教育における『ものづくり教育』に対する学習者の意識を,児童・生徒へ調査を行うことによって明らかにすることを目的としている。本報では第一報に続き,中学校3年生に対して,「ものづくり学習」に対する好意度や有用感等について問い,結果を分析した。その結果,約8割の生徒が「ものづくり学習」を好意的に受け止めていたが,好意をもつ者が小学6年生より8.5%減少した。また,男女ともに小学生と同様に学習に対する比較的高い有用感がみられ,職業への有用感においては男子の方が女子より有意に高くなった。学習効果も小学生と同様に高い認識を示した。日常生活でのものづくりへの関心については,小学生より低下する傾向がみられた。関心と学習への好意及び関心と有用感との間には,小学生と同様に相関がみられた。小学生にみられた保護者のものづくり等の実態と「ものづくり学習」全般への好意との間の相関は認められなかった。発達段階の違い,性差の顕著な発現及び小学校との関連カリキュラムの違い等に対応した指導及び学習環境の工夫が必要であることが示唆された。

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