生活科における食育学習の授業デザインの開発と評価 : カメラ付き携帯電話による情報共有システムclippicKidsを利用した親子での協同学習

書誌事項

タイトル別名
  • Development and Evaluation of a Dietary Education Class in Living Environment Studies : Parent-child Cooperative Learning Using the Camera-equipped Mobile Phone-based Information Sharing System "clippicKids"
  • セイカツカ ニ オケル ショクイク ガクシュウ ノ ジュギョウ デザイン ノ カイハツ ト ヒョウカ カメラ ツキ ケイタイ デンワ ニ ヨル ジョウホウ キョウユウ システム clippicKids オ リヨウ シタ オヤコ デ ノ キョウドウ ガクシュウ

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抄録

本研究の目的は,児童と保護者がともに栄養に関する基礎的な知識を獲得し,実生活に生かしていくための契機となる食育の授業デザインを開発し,その有効性を検証することであった。授業では,児童が家庭と連携しながら,栄養バランス(3色食品群)の観点から朝食についてふりかえるとともに,栄養バランスのよい朝食メニューを考案した。事前・事後に実施された質問紙調査の分析結果から,以下の点が明らかになった。1)栄養バランス(3色食品群)の理解度では,児童と保護者は,概ね同等で正しい理解深化がみられた。2)カメラ付き携帯電話による情報共有システムclippicKidsの利用では,システムの簡便性から学習に対する関心が持続し,学習効果が促進された。3)親子が共に学習することは,楽しく好ましいものであると認識された。以上のような結果から,教室や各家庭を結ぶ手段として情報共有システムclippicKidsを利用し,児童と保護者による協同学習をデザインした本実験授業は,概ね有効であったことが示唆された。

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