学習意義を自己評価する力を育む国語科学習指導 : 「目標の二重構造化論」「二重カリキュラム的総合単元論」の検討を通して

書誌事項

タイトル別名
  • Japanese Language Educational Guidance Fostering Self-Evaluation of Learning Abilities : Examining the Double-Objective Organizational Theory
  • ガクシュウ イギ オ ジコ ヒョウカ スル チカラ オ ハグクム コクゴカ ガクシュウ シドウ : 「 モクヒョウ ノ ニジュウ コウゾウカロン 」 「 ニジュウ カリキュラムテキ ソウゴウ タンゲンロン 」 ノ ケントウ オ トオシテ

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抄録

本稿では,「目標の二重構造化論」「二重カリキュラム的総合単元論」を中心に,目標の二重性に着目した国語科授業組織論の今日的意義と発展性を検討した。本稿の検討により,国語科授業における学習課題の設定は,子どもの主体的な言語活動のためだけでなく,主体的な評価活動のためにも大切であることが明らかになった。またその一方で,これまでの目標の二重性の議論においては,言語能力と子どもの関係が十分に問われてこなかったという課題も明らかになったといえる。この課題に対しては,評価活動を通して子どもたちに言語学習の本質や価値を考えさせていくことにより,子どもたちの自己評価力の育成や,創造的な国語科授業の成立を期することができるということを示した。このように,本稿の成果は,目標の二重性に着目した国語科授業組織論を学習評価の面から問い直すことにより,国語科授業において学習意義を自己評価する力を育成するうえでの課題と展望を明らかにしたことにある。

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