戦後日本の生命保険業における企業形態

書誌事項

タイトル別名
  • Organizational Forms in the Postwar Japanese Life Insurance Business : An Application of Corporate Ownership Theory
  • -所有権理論による分析-

抄録

本稿の目的は,戦後日本の生命保険業に最適な企業形態が何であるのかを検討することである。歴史的・制度的条件に即して,1945年から1995年までの期間を「護送船団方式」の時代,1996年以降の期間を金融自由化の時代と時期区分した。前者の時期において,多くの株式会社が相互会社への組織転換を行った終戦直後の事例は,戦略的な意思決定であることを明らかにした。さらに,所有権理論の枠組みを用いて分析した結果,この時期においては相互会社形態と株式会社形態のいずれがより優れていたかを判別できなかった。他方,生命保険システムの抜本的な見直しが進められている後者の時代について,同様に所有権理論の枠組みを用いて検討した結果,株式会社のほうがより市場に適する企業形態となってきているという結論が導かれた。

収録刊行物

  • 保険学雑誌

    保険学雑誌 2013 (620), 620_179-620_198, 2013

    日本保険学会

参考文献 (2)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680140281984
  • NII論文ID
    130004691617
  • DOI
    10.5609/jsis.2013.620_179
  • ISSN
    21855064
    03872939
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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