中学校理科教科書における「一定」,「同じ」,「等しい」のような用語の使われ方
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- 久田 隆基
- 静岡大学教育学部
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case Study on the meanings and uses of Japanese Words 'ittei,' 'onaji' and 'hitoshii' in Science Textbooks for Junior High School Students
説明
事象のある特定の状態や関係を示すときに使われる「一定」と事物の異同関係を示す「同じ」,「等しい」などの用語の意味・用法を明らかにするために,3種類の中学校理科教科書を用法のモデルとして,それらの中で使われている各用語の用例を調べた。各用語の用例から,意味・用法の分析を行なったところ,「同じ」と「等しい」は,大まかに分けて,それぞれ2通り,また「一定」は4通りの意味に使われていることがわかった。各用語の用法についての明確な規則性は見い出されなかったが,各用語の主体となっている語の種類によって,それぞれの用語の使い方に制限があることがわかった。理科で多く使われ,多義的であり,また用法も複雑であるこれらのような用語の意味・用法は科学的読み書き能力の育成という観点からも,理科教育の中で教えられるべきであることを示唆した。
収録刊行物
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- 日本教科教育学会誌
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日本教科教育学会誌 6 (1), 43-53, 1981
日本教科教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680140513920
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- NII論文ID
- 110008093870
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- ISSN
- 24241784
- 02880334
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可