日本語学習者が求める日本語教師の行動特性 : ニュージーランドの高校生と大学生を対象として

書誌事項

タイトル別名
  • Empirical Research on the Behavioural Characteristics of Outstanding Japanese Language Teachers : From the Standpoint of JFL Learners at the Secondary and Tertiary Levels in New Zealand
  • ニホンゴ ガクシュウシャ ガ モトメル ニホンゴ キョウシ ノ コウドウ トクセイ ニュージーランド ノ コウコウセイ ト ダイガクセイ オ タイショウ ト シテ

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説明

本論の目的は,日本語学習者はどのような教師を望ましいと考えているのかを,教師の行動特性(characteristics of behaviors)の観点から解明することである。調査対象者は,外国語として日本語を学ぶニュージーランドの高校生(280名)と大学生(222名)である。先行研究をもとに37の質問項目を選定し,各項目に対してどの程度「優れた(outstanding)」日本語教師が備えているべきと思うかを評価してもらった。探索的因子分析と構造方程式モデリングによる解析の結果,高校生も大学生も「優れた」日本語教師を同様の枠組みで認識していることが示唆された。一方で,学習年数によって学習者が教師に求めるものが異なることが示された。学習年数とともに,(1)上昇して安定した傾向を示すもの(「in教室の雰囲気作り」・「VI日本語力と文化的知識」),(2)上昇して下降するもの(「I授業の実践能力」),(3)下降してゆくもの(「II専門的知識と教養」・「IV学習者への配慮と教職意識」・「V指導経験と資格」)に分けられた。

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