「保険」に関する若干の考察

書誌事項

タイトル別名
  • Which System should be referred as to Insurance?
  • 「保険」に関する若干の考察 : 「保険」とは何だったのか
  • 「 ホケン 」 ニ カンスル ジャッカン ノ コウサツ : 「 ホケン 」 トワ ナン ダッタ ノ カ
  • -「保険」とは何だったのか-

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抄録

「保険」と呼ばれる制度は,かつての通説においてはリスクに対応する共同備蓄を前提とした構成がなされてきた。しかし,保険加入者サイドの視点から保険を考察すれば,目的達成さえ可能であればその手法は問わないことになる。リスク・ヘッジさえ可能なら,オプションもまた保険である。しかし,今日の金融商品には保険が経験的に手を出さなかった分野にも,あえて保険的手法を活用して商品化されているものが少なくないため,保険の外延が不鮮明となっている。それでは,保険を保険たらしめているもの,他の金融商品とは異なるものと了解されているものは何か。そこで本稿では,売り手側も買い手側も,最大限リスク(upside potentialも含め)をとらない制度であるとして保険を構成してみた。

収録刊行物

  • 保険学雑誌

    保険学雑誌 2015 (630), 630_207-630_227, 2015

    日本保険学会

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