家族における社会的態度の連関

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タイトル別名
  • The Relationships between Parents' and Their Children's Personalities
  • ―父親・母親・子どもの3者間相関の測定と解釈―
  • (英文サブタイトル)

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抄録

本研究は、就学期にある青少年の社会意識が、重要な社会化エージェントである両親の社会意識とどのような関係にあるかを明らかにする試みである。分析するデータは、「仕事はパーソナリティ」研究の一環として実施された父親、母親、子どもの面接調査の回答である。これら3者から回収されたデータは、家族ごとに単一のデータセットとして整理されている。そして共分散構造方程式モデル(LISREL)を用いて、3者それぞれの社会意識の4側面(権威主義的伝統主義、不安感、自己確信性、考え方の柔軟性)を測定し、3者の連関の様態を相関係数として算出した。その結果、母子間の相関が強いパターン、3者間でほとんど連関がみられないパターン、親子間、夫婦間で一定の正の相関関係があり、家族内での親密な連関が確認されるパターンなど、目的概念によって異なる家族内3者連関の構図が明らかになった。この結果は、従来、社会化という観点から画一的に自明視されてきた親子関係を、測定的に再検証し、議論を社会意識の世代間関係として多元的に精緻化する礎となるものである。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680141420288
  • NII論文ID
    110000512123
  • NII書誌ID
    AN10096921
  • DOI
    10.11218/ojjams.9.187
  • ISSN
    18816495
    09131442
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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