-
- 岩井 八郎
- 京都大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- After Twenty Years of Quantitative Life Course Research
- ライフコース ケンキュウ ノ 20ネン ト ケイリョウ シャカイガク ノ カダイ
この論文をさがす
抄録
本稿は、1980年代半ばより、20年間にわたって展開されてきたライフコースの計量的研究を整理し、今後の研究課題を検討する。ライフコースの計量的研究は、ユニークなライフヒストリー・データを作成した研究と標準化された大規模データを用いた研究に分けることができる。前者の例として、「大恐慌の子どもたち」、「フリーダム・サマー」、「非行少年のライフコース」を取り上げる。後者としては、ドイツのライフヒストリー研究があり、最近では1964年と71年出生コーホートの研究がある。標準化されたデータを用いた研究の課題として、ポスト近代産業社会の段階において生じている、各国のライフコースの変化を比較研究によって明らかにすることが求められている。研究の視点としては「経路依存性」と「個人主義の再構築」が重要である。日本の「現在」を検討するためにも、クロスセクショナルなスナップショットではなく、ライフコース分析の視点が重要である。
収録刊行物
-
- 理論と方法
-
理論と方法 21 (1), 13-32, 2006
数理社会学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680141533312
-
- NII論文ID
- 110004587807
-
- NII書誌ID
- AN10096921
-
- ISSN
- 18816495
- 09131442
-
- NDL書誌ID
- 7988780
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可