人口減少社会の親族資源

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  • Kinship Resources in Declining Population
  • ジンコウ ゲンショウ シャカイ ノ シンゾク シゲン

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抄録

国立社会保障・人口問題研究所の中位推計(1997)が想定する将来の再生産率水準に基づき、親族数の分布を求めた。この再生産水準は長期的な人口減少をもたらし、子供数の平均は1.61人、無子確率は17%となり、高齢者の親族資源は現在に比べ大幅に低下することが示された。孫、兄弟姉妹などの親族についても、平均・分散・不在確率を計算した。ロジスティック回帰分析の結果、無子確率の上昇と平均子供数の減少は、子との同居割合を大幅に低下させることが分かった。モデルの応用例としての人口の絶滅確率、および出生タイミング(晩産化)の親族資源への影響についても考察した。

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