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- 鈴木 淳子
- 東北大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The Relationship of Egalitarian Gender Role Attitudes between Highly Educated Husbands and Wives :
- 高学歴夫婦における性役割態度の関係--就労とのかかわりに関する社会心理学的考察
- コウガクレキ フウフ ニ オケル セイ ヤクワリ タイド ノ カンケイ シュウロウ ト ノ カカワリ ニ カンスル シャカイ シンリガクテキ コウサツ
- ─就労とのかかわりに関する社会心理学的考察─
- Attitudes and Behavior
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説明
本研究の目的は、夫と妻を相互作用によって互いに相手の態度形成に影響を与える重要な他者としてとらえ、そのジェンダー関係を明らかにするために、性役割態度における平等志向性と就労行動、就労意識(理想のライフコース)、デモグラフィック変数との関係を検討することである。分析データは163組326名の大卒(大学院卒も含む)夫婦の回答である。まず、主な変数ごとに夫婦それぞれの回答を比較し、相関を求め、最後に偏相関分析を用いて夫婦間の性役割態度における平等志向性の関係に影響を与える変数を求めた。<BR> 分析の結果判明したことは以下の通りである。性役割態度における平等志向性は、(1)妻の方が夫より有意に高い;(2)妻がフルタイム就労の夫婦の場合、妻が無職およびパートタイムの夫婦より夫も妻も有意に高い;(3)妻の就労行動(就労状況、就労形態、就労継続期間)との関係が強い;(4)夫の就労行動と特に関係はない;(5)夫の場合、夫自身より妻の就労行動(就労状況、就労形態)との関係が強い;(6)妻の場合、子供の数や子供の年齢と特に関係はない。妻の理想のライフコース選択および夫が妻に期待するライフコース選択については、妻がフルタイムの夫婦の選択がもっともよく一致し、夫婦ともに仕事継続志向である。偏相関分析の結果から、夫婦間の性役割態度における平等志向性レベルの関係に影響力をもつ変数は、妻の理想のライフコース、夫が妻に期待するライフコース、妻の就労形態である。この結果は、高学歴夫婦の性役割態度の関係においては、デモグラフィック変数より社会心理学的変数の影響力の方が大きいことを示唆している。今後のジェンダー関係の研究では、男女を別々に分析するのではなく、互いに相互作用のある重要な他者としてその関係性を重視し、意識や態度などの心理学的変数を使用することによって、より精緻化する必要があるものと思われる。
収録刊行物
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- 理論と方法
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理論と方法 14 (1), 35-50, 1998
数理社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680142265088
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- NII論文ID
- 110000511760
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- NII書誌ID
- AN10096921
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- ISSN
- 18816495
- 09131442
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- NDL書誌ID
- 4718628
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可