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- 佐藤 俊樹
- 東京大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Methodological Reviewing of Kazuo Seiyama's Methodological Position of Sociology
- 書評特別企画 『社会学の方法的立場』をめぐる方法論的考察 : 盛山和夫著,『社会学の方法的立場 客観性とは何か』
- ショヒョウ トクベツ キカク 『 シャカイガク ノ ホウホウテキ タチバ 』 オ メグル ホウホウロンテキ コウサツ : セイサン カズオ チョ,『 シャカイガク ノ ホウホウテキ タチバ キャッカンセイ トワ ナニ カ 』
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説明
盛山和夫『社会学の方法的立場』ではM・ウェーバーやN・ルーマンらの方法論が批判的に再検討されているが,我々の考えでは,これらは彼らへの批判というより,その理論と方法の再記述にあたる.例えばウェーバーの方法は,近年の英語圏や独語圏での研究が示すように,主にJ・フォン・クリースの統計学的で分析哲学的な思考にもとづくもので,経験的な探究では『理念型』や『法則論的知識』は因果分析での反事実的条件としても使われている.彼の『価値-解釈』はベイズ統計学での事前分布と機能的に等価であり,有名な『価値自由』論が意味しているのは,内部観察である社会科学にとって不可避な,観察の理論負荷性である.
収録刊行物
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- 理論と方法
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理論と方法 29 (2), 363-372, 2014
数理社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680142496512
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- NII論文ID
- 130005163391
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- NII書誌ID
- AN10096921
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- ISSN
- 18816495
- 09131442
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- NDL書誌ID
- 025998448
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可