鏡像関係の理解に向けた点字学習支援システムの開発と評価

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タイトル別名
  • Improvement and Evaluation of Braille Learning Support System for an Understanding of Mirror Image Relationship
  • キョウゾウ カンケイ ノ リカイ ニ ムケタ テンジ ガクシュウ シエン システム ノ カイハツ ト ヒョウカ

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抄録

本論は,視覚障害者等の支援者として図書館司書や福祉職に就く学習者へ,鏡像関係の理解に向けた点字学習支援システムを開発し,授業履修者の学習活動について評価することを目的とする.本システムでの学習における総解答回数を元に学習者をグループ化した結果から,書き点字問題に臨んだ学習者の方が,平均順位が高く,確認テストの平均点においても高い傾向が認められた.確認テストの結果,学習者30名のうち,昨年度同様「点字を1マスずつ回転させる誤答」をした学習者が1名,「点字を文字列全体で回転させているが左詰めとした誤答」をした学習者が5名,計6名(20.0%)が不適切な理解をしていた.新たに誤答2が5名(16.7%)現われた.授業での解説が誤答1の対策として「点字全体をまとめて回転すること」を強調してしまい,書き点字の右詰めに関する解説が疎かになったことが示唆された.

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