書誌事項
- タイトル別名
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- Principle of Maximum Entropy Production (MEP)
- エントロピー生成率最大化(MEP)の原理--社会分析への適用可能性
- エントロピー セイセイリツ サイダイカ MEP ノ ゲンリ シャカイ ブンセキ エ ノ テキヨウ カノウセイ
- Applicability to Social Analysis
- 社会分析への適用可能性
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説明
エントロピーに関しては,その増減を支配する2つの重要な法則がある.外界から隔絶された閉鎖系で成り立つ熱力学の第2法則と物質やエネルギーが絶えず出入りする開放系で成り立つエントロピー生成率最大化(MEP)の原理である.前者はエントロピー増大の法則として以前よりよく知られているが,後者は近年の非平衡熱力学,複雑系研究の成果として得られた新たな知見で,社会科学の研究者の間で,その存在を知っている人はそれほど多くない.エントロピーについて深く理解するためには双方を熟知している必要があり,前者だけではエントロピーの破壊的な側面は理解できても,創造的な側面は見落とされてしまう.本論文はあまり知られていないMEP原理に焦点を当て,それを社会科学に移植する試みである.簡単な人間社会モデルによってMEP原理の基本的な考え方を説明した後に,社会現象においてもこれが機能すると仮定し,地球上に存在する社会形態の多様性とMEP原理の関連を考察する.
収録刊行物
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- 理論と方法
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理論と方法 26 (2), 405-420, 2011
数理社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680142984832
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- NII論文ID
- 130002080809
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- NII書誌ID
- AN10096921
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- ISSN
- 18816495
- 09131442
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- NDL書誌ID
- 11293753
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可