世論過程の閾値モデル

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タイトル別名
  • A Threshold Model of Public Opinion Process
  • ―沈黙の螺旋状過程のフォーマライゼーション―

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説明

Noelle-Neumannは、世論過程について「沈黙の螺旋状過程」として知られている仮説を提出している。この仮説は、各個人は世論の分布を考慮しながら、自分の意見を表明するかどうか決めるというものである。本論文では、この仮説に対して、M. Granovetterが集合行動のモデルとして提出した「閾値モデル」を基礎とし、これを世論過程に適合した形に変形してフォーマライゼーションを試みる。分析の主な目的は、世論の均衡分布についての吟味である。その結果、世論の潜在的分布の連続的な変化によって、顕在的な表明される意見分布がカタストロフィー的に変化することがあることを示す。また、対立する二つの意見集団について、それぞれの(1)順応性、(2)ハード・コアの存在の有無という点から世論の均衡点に及ぼす効果を分析する。

収録刊行物

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680143293184
  • NII論文ID
    110000511904
  • NII書誌ID
    AN10096921
  • DOI
    10.11218/ojjams.2.15
  • ISSN
    18816495
    09131442
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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