書誌事項
- タイトル別名
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- Is the Enemy's Friend an Enemy Too?:
- 敵の味方は敵?--間接互恵性における二次情報の効果に対する理論的・実証的検討
- テキ ノ ミカタ ワ テキ カンセツ ゴケイセイ ニ オケル 2ジ ジョウホウ ノ コウカ ニ タイスル リロンテキ ジッショウテキ ケントウ
- ―間接互恵性における二次情報の効果に対する理論的・実証的検討―
- Theoretical and Empirical Approach toward the Effect of Second-Order Information on Indirect Reciprocity
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説明
近年、直接互恵性に基づかない利他行動の適応的基盤として、間接互恵性の成立を検討する理論研究が急速に展開している (e.g., Nowak & Sigmund, 1998a, b)。最新の知見である真島・高橋 (in press) は、間接互恵性を成立させる唯一の解決策として、SDISC戦略を提唱している。本研究の理論パートでは、これまでの間接互恵性研究で想定されてきたランダムマッチング状況の概念的問題点を指摘し、より適切な状況と考えられる選択的プレイ状況下で、真島・高橋 (in press) の結論を再検討する進化的シミュレーションを行った。その結果、選択的プレイ状況における間接互恵性の解決策として、SDISCに加え、より概念的に妥当な戦略であるExtra Standing戦略が新たな解決策として示された。また本研究の実証パートでは、理論パートの結果から示された間接互恵性を成立させる選別戦略を実際に人間が採用しているかどうかを検討する質問紙実験の結果を報告する。結果は、間接互恵性の状況において参加者が、(1) Goodへの提供者をGoodとみなし、(2) Badへの提供者をBadとみなし、(3) Goodへの非提供者をBadとみなす、という、理論研究の結論と一貫する評価パターンを備えていたことを示すものであった。
収録刊行物
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- 理論と方法
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理論と方法 20 (2), 177-195, 2005
数理社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680143458688
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- NII論文ID
- 110004455867
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- NII書誌ID
- AN10096921
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- ISSN
- 18816495
- 09131442
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- NDL書誌ID
- 7849464
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可