市川市国府台丘陵における旧木内重四郎邸の解体に伴う緊急調査について

書誌事項

タイトル別名
  • EMERGENCY SURVEY ON DISMANTLING OF FORMER RESIDENCE OF KIUCHI JUSHIRO IN THE HELLS OF KOUNODAI, ICHIKAWA CITY
  • Emergency Survey of Dismantling of Former Residence of Kiuchi Jushiro in the Hells of Kounodai Ichikawa City

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説明

本研究は市川市国府台丘陵に建っていた木内重四郎邸の緊急実測調査について報告したものである。木内は貴族院議員・京都府知事を歴任した政治家で,自分が余生を送るためのものとして大正3年にこの住宅を建設した。建物については和館部を保岡勝也,洋館部を大蔵省臨時建築局技師の鹿島貞房が担当し,和洋折衷様式と洋館部ではゼセッション様式が加味されるなど,日本の近代住宅史を考えるうえで重要な建物であった。この建物は住民からの積極的な働きかけで保存活用も検討されてきた。しかし,土地取得の問題から平成11年5月に取り壊された。本来ならば,こうした地域の歴史を表わす貴重な文化遺産は早めに価値を見出して,記録に残す方法を講ずるべきであったと考えている。本稿では木内邸の緊急調査について報告すると同時に,今後の行政側が考え得るべき対応について提言を行うものである。

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参考文献 (17)*注記

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