散逸粒子動力学におけるシリカ-脂質膜界面付近の水の取扱い

  • 土居 英男
    立教大学理学部化学科 (〒171-8501 東京都豊島区 西池袋3丁目34 − 1)
  • 奥脇 弘次
    立教大学理学部化学科 (〒171-8501 東京都豊島区 西池袋3丁目34 − 1)
  • 望月 祐志
    立教大学理学部化学科 (〒171-8501 東京都豊島区 西池袋3丁目34 − 1) 東京大学生産技術研究所 (〒153-8503 東京都目黒区 駒場4丁目6 − 1)
  • 小沢 拓
    株式会社JSOL (〒104-0053 東京都中央区晴海2丁目5 − 24)

書誌事項

タイトル別名
  • A New Treatment for Water near the Interface between Lipid Membrane and Silica in Dissipative Particle Dynamics Simulation

抄録

<p>散逸粒子動力学(DPD: Dissipative Particle Dynamics)法を用いたシミュレーションは生体膜などの幅広い分野で用いられている.従来,このようなDPD シミュレーションでは,バルクの水と界面付近の水を同じように扱う場合がほとんどであった.しかし,こうしたやり方では系の性質を必ずしも忠実に再現しているとはいえない.界面付近の水分子の性質とバルクの水分子の性質がかなり異なったものであるという実験的,あるいは理論的な研究がなされているからである.そこで,我々はこの問題を解決すべく,バルク水と界面水を区別して取り扱うアプローチを提案する.このアプローチを,脂質膜-シリカ-水の系のDPDシミュレーションに対して適用したところ,シリカに脂質膜が吸着する現象をうまくモデル化することができた.</p>

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被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (11)*注記

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