アルカリ処理と高速撹拌ミキサーを組み合わせた新規余剰汚泥減容化システム

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タイトル別名
  • Development of New Excess Sludge Reduction System with Combination of Alkaline Solubilization and High Speed Mixing

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説明

コンパクトで低コストの余剰汚泥削減システム開発を目的に,製油所由来の余剰汚泥にアルカリ処理を実施した。0.025~0.05 mol/Lのアルカリ(水酸化ナトリウム)処理により,1時間後に約30%の可溶化率を得た。また,硫化ナトリウム,水硫化ソーダ,ジイソプロパノールアミンのような製油所由来のアルカリ廃棄物を用いても10~30%可溶化されることが分かった。そして,アルカリ(0.05 mol/L)と高速ミキサーを組み合わせて可溶化することで,25℃において約50%の可溶化率が得られるシステムを確立した。この可溶化システムの実証装置を製油所(活性汚泥槽600 m3,沈殿槽450 m3,可溶化槽3 m3)に設置し試験した結果,64日間の平均として,可溶化率44%,余剰汚泥削減率47%が得られた。この際,活性汚泥槽に戻したアルカリ可溶化液は活性汚泥の処理に影響を与えなかった。さらに,40 Lベンチスケール実験では,余剰汚泥減容システムがない通常の活性汚泥処理時に発生する余剰汚泥量の2~3倍を可溶化処理し,可溶化率59%,余剰汚泥削減率94%の結果を得た。

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