書誌事項
- タイトル別名
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- Pulmonary Squamous Cell Carcinoma in a Dog
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説明
10歳,雄のビーグル犬が2カ月前からの発咳を主訴に来院した。本症例は,初診時から重度な発咳と多発性の心室性期外収縮が認められ,内科的維持療法を実施したが,初診から18日で死亡した。病理学的検索の結果,肺原発の中分化扁平上皮癌と診断された。腫瘍は有棘細胞様細胞の胞巣状増殖からなり,単細胞角化,核異型ならびに多数の核分裂像が認められた。免疫組織化学的に腫瘍細胞は抗ケラチン・サイトケラチン抗体に強陽性を,抗p53蛋白抗体には細胞質が陽性を示した。電子顕微鏡検索では,細胞質内に少量のトノフィラメント,細胞間に豊富なデスモソームが認められた。犬の肺扁平上皮癌の細胞質におけるp53の発現は,本症例が初めての報告である。
収録刊行物
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- 動物臨床医学
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動物臨床医学 14 (1), 7-11, 2005
動物臨床医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680166314112
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- NII論文ID
- 130004493326
- 10015545478
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- NII書誌ID
- AN10478688
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- ISSN
- 18811574
- 13446991
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可