ヒンダードアミン光安定剤とフェノール系酸化防止剤を含む酸性化合物との新拮抗作用(第2報)過酸化物分解反応の活性種の生成機構

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  • New Antagonism of Hindered Amine Light Stabilizers with Acidic Compounds Including Phenolic Antioxidants (Part 2) Formation Mechanism of Active Species of Peroxide Decomposition Reaction

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抄録

ヒンダードアミン光安定剤による過酸化物分解反応の活性種の生成反応について酸性化合物の役割を検討した。その過程で,HALSの性質を決定する上で過酸化物分解活性が重要であることを明らかにした。そして,HALSとフェノール等の酸性化合物との拮抗作用の要因であり,過酸化物のラジカル分解活性種であるHALSニトロソニウム塩の生成に対して,HALSの第二級アンモニウム塩の存在が重要な鍵となっていることを発見した。このHALS塩よりHALSニトロソニウム塩はニトロキシド,アルコキシド,ヒドロキシルアミンといったHALSの安定化活性種を経ることなく生成することが分かった。さらに,本論文ではこれら事実に基づいてHALSニトロソニウム塩生成機構について明らかにした。このことに加え,HALSの性質を議論する上でHALSと他の物質との間の分子会合の考えが重要となることを提案した。<br>

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