猫の糖尿病の15症例

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  • 15 Cases of Diabetes Mellitus in Cats

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抄録

猫の糖尿病15症例において、ケトン尿陽性群(6例)と非ケトン尿群(9例)の血液化学検査および経過について比較検討した。ケトン尿陽性群では総ビリルビンの高値と電解質およびリンの低値を認める症例があった。総コレステロールおよびトリグリセリド、BUN、クレアチニンは両群に差が認められなかった。ケトン尿陽性群のうち、2/6例は加療するも2カ月以内に死亡したが、4/6例はインスリン投与により全身状態が改善した。このうち2例は併発疾患の改善等によりインスリン投与を中止することができた。また非ケトン尿群では、2/9例でインスリン投与を中止することができた。猫の糖尿病ではインスリン療法や輸液療法に加えて併発疾患を治療することが、予後を大きく左右すると考えられた。

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