陰茎縫線嚢腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Median Raphe Cyst of the Penis

この論文をさがす

説明

症例は17歳男性。約1年前,陰茎部の嚢腫に気付いた。嚢腫は冠状溝に沿って陰茎縫線に接してみられた。陰茎縫線嚢腫を疑い全切除術を施行した。組織学的に嚢腫壁は多列円柱上皮で構成されており,一部で断頭分泌様所見を認めた。免疫組織染色ではCEAのみ陽性で,パンケラチン,α-SMA,EMA,GCDFP-15は陰性であり,アポクリン腺由来である可能性は少ないと思われた。臨床像と組織像から自験例を陰茎縫線嚢腫と診断した。陰茎縫線嚢腫は傍尿道口嚢腫と傍尿道口嚢腫以外の縫線嚢腫があるが,自験例はその発生部位から傍尿道口嚢腫と考えられた。

収録刊行物

  • 皮膚の科学

    皮膚の科学 3 (1), 38-41, 2004

    日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ